ご遺骨・ご遺毛はどうやってダイヤモンドになるの?
メモリアルダイヤモンドができるまで【第3回|原石誕生編】2026.11.5
大切なペットちゃんのご遺骨やご遺毛から、メモリアルダイヤモンドができるまでをご紹介するシリーズ。
第1回では、ペットちゃんのご遺骨やご遺毛から炭素を抽出・精製する工程までを、
第2回では、ダイヤモンドの原石を育てるための結晶化装置とカプセルの準備についてご紹介しました。
前回までのブログはこちら
▶ 🐾 第1回|炭素編
▶ 🐾 第2回|原石誕生への準備編
第3回となる今回は、いよいよダイヤモンドの原石が誕生する工程です。
ペットちゃんのご遺骨やご遺毛から取り出した炭素が、どのようにしてダイヤモンドの結晶へと成長していくのか。
結晶化装置の内部で起こっていることをご紹介します。
1.地球内部の環境を再現し、ダイヤモンドを育てる
前回ご紹介した、精製された炭素と種結晶を入れたカプセルは、結晶化装置の中心部へとセットされます。
装置が動き始めると、内部では少しずつ圧力と温度が上昇していきます。
最終的には、5万気圧を超える超高圧と、1,300℃以上の超高温という、天然のダイヤモンドが地球の奥深くで生まれる環境によく似た条件がつくられます。
この高温・高圧の環境の中で、ペットちゃんのご遺骨やご遺毛から精製された炭素が、ダイヤモンドの結晶へと成長していきます。
もともとグラファイト(黒鉛)の状態だった炭素は、高温で溶けた金属合金を介して種結晶へと運ばれ、ダイヤモンド特有の結晶構造をつくりながら、少しずつ成長していきます。
この変化は、一瞬で起こるものではありません。
数か月という時間をかけて、種結晶を起点に、少しずつダイヤモンドの原石が育っていきます。
装置内部の圧力や温度はコンピューターによって細かく管理され、安定した環境を保ちながら結晶の成長が進められます。
大きなエネルギーを必要とする工程ですが、その管理はとても繊細です。

2.装置内部の見えない管理
前回ご紹介した結晶化装置は、1台でおよそ6トンもの重さがあります。
その大きな装置の内部では、ダイヤモンドの原石を育てるために、非常に大きなエネルギーが使われています。
装置には冷却システムや圧力の監視機能、安全制御装置などが備えられ、内部の環境が細かく管理されています。
1,300℃を超える高温と超高圧の環境を、長期間にわたって安定させ続けることは、決して簡単ではありません。
しかし、この安定した環境こそが、良質なダイヤモンドの原石を育てるために欠かせない条件です。
メモリアルダイヤモンドの原石づくりは、ただ強い圧力をかければよいというものではありません。
温度や圧力を適切に保ち、結晶の成長を丁寧に管理することが大切です。
目には見えない装置の内部で、ペットちゃんのご遺骨やご遺毛から取り出された炭素は、時間をかけて少しずつダイヤモンドの結晶へと姿を変えていきます。

3.ダイヤモンド原石の誕生
定められた成長期間を経ると、装置は冷却工程へと入ります。
急激な変化を避けながら、内部の温度や圧力を少しずつ下げていきます。
その後、装置からカプセルを取り出しますが、この時点では、まだダイヤモンドの原石を見ることはできません。
成長したダイヤモンドは、冷えて固まった金属合金の中に包まれているためです。
そこで、専用の薬液を使って周囲の金属を取り除き、原石を取り出します。
金属が取り除かれると、その中からダイヤモンドの原石が姿を現します。
ペットちゃんのご遺骨やご遺毛から取り出された炭素は、こうして一粒のダイヤモンドへと成長しました。
まだカットや研磨が施されていないため、宝石としての完成した輝きはありません。
けれど、そこには確かに、大切なペットちゃん由来の炭素から育てられたメモリアルダイヤモンドの原石が存在しています。
この原石は、これからカットと研磨の工程を経て、美しい輝きを持つダイヤモンドへと仕上げられていきます。
次回は、原石がどのようにして宝石へと生まれ変わるのか、カッティングの工程についてご紹介します。

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