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冬の俳句と犬

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そろそろ冬の季節。今年は暖冬との説もありますが、どうなるのでしょうか。

 

日本の伝統的な文芸で、世界で最も短い定型詩とされる俳句といえば「季語」。動物の季語もいろいろありますが、犬や猫についての季語は意外に少ないようで、その中で例外的なのが「寒犬」です。

 

戦後、活躍した俳人の山本健吉が、「昼ほゆる犬はすさまじいと『枕草子』に言うが、寒夜に犬の遠吠えを聞くのは、やはり心に迫るものがある」として、初めて季語として立てたといわれます。

 

いまのところ「寒犬」という季語で知られる句はないようですが、冬と犬は昔からよく俳句の題材となってきました。

猫はどちらかというと炬燵で丸まっているイメージなのに対し、犬は寒い冬こそ外で駆け回っている姿が印象的だからでしょう。

 

犬に関する俳句では、昭和11年に起こった軍部のクーデーター未遂である「二・二六事件」のとき、中村草田男が詠んだ句が有名です。

二・二六事件では陸軍の青年将校たちが1400名余りの下士官を率いて、総理大臣官邸などを襲撃。高橋是清(大蔵大臣)、斎藤実(内大臣)、渡辺錠太郎 (教育総監・陸軍大将)などが死亡、鈴木貫太郎(侍従長・海軍大将)が重傷を負うなどしました。

 

折からの雪葉に積り幹に積り

此日雪一教師をも包み降る

紅雪惨軍人の敵老五人

世にも遠く雪月明の犬吠ゆる

壮行や深雪に犬のみ腰おとし

 

特に、「壮行や深雪に犬のみ腰をおとし」という句については、戦争へとなだれ込んでいく当時の世相に対する批判的精神の現れとみるかどうか、戦後になって「草田男の犬論争」という論争が起こったそうです。

中村草田男で最も有名なのは次の一句。

降る雪や明治は遠くなりにけり

 

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