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「犬塚」と「猫塚」(3)

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伝説にしろ実在にしろ「犬塚」は日本全国にいろいろ存在しますが、「猫塚」も実は各地に多数、残っているようです。

 

もっとも有名なのは、東京・両国の回向院にある「猫塚」でしょう。

 

 

回向院は江戸時代はじめ、明暦の大火(1657年)で10万人以上が犠牲となり、身元不明者が多数を占める中、四代将軍家綱が「万人塚」という墓を設け、念仏堂を建てたのが始まりです。

その後、回向院では人や動物に関わらず、いろいろな生き物を供養するようになりました。

 

「猫塚」もそのひとつ。言い伝えによると、猫を大変かわいがっていた魚屋が病気で商売ができなくなり、生活に困っていました。するとある日、猫が小判を二枚くわえてきて、魚屋は大いに助かりました。

 

しかし、その後しばらくして、ネコの姿が見えなくなりました。近くの大きな商店でその話をすると、猫が小判をくわえて逃げようとしたので殴り殺したとのこと。それが自分の飼い猫だったことを知った魚屋は主人に事情を話し、回向院に葬ったというのです。

この話は「猫の恩返し」という落語にもなり、江戸時代にはかなり知られていたようです。

 

なお、回向院には猫塚のほか、軍用犬・軍馬慰霊碑、唐犬八之塚、オットセイ供養塔、小鳥供養塔などさまざまな動物の慰霊碑や供養碑、さらにはペットの墓もあります。

 

回向院の他にも、例えば横浜市旭区には「善部の猫塚」と呼ばれる猫の墓があります。

江戸元禄の頃、猫を連れて巡礼していた老婆が飢えと疲れのため、善部で亡くなりました。そばでしきりに鳴いていた猫も間もなく死んでしまい、村人が老婆と猫を葬ったといわれます。現在は場所が少し移動しているようですが、猫塚と説明板を区が設置しています。

 

犬にしろ猫にしろ、飼主を助けたり、忠義を尽くしたりすることに昔の日本人はとても心を動かされてきたようです。

 

日本人の動物と関わる心性が、犬塚や猫塚には表れているようです。

 

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