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「枕草子」に登場する猫とは?

日本に猫がやってきたのは、奈良時代ともいわれます。仏教が伝来した際、経典をネズミの被害から守るために一緒にやってきたというのです。

奈良時代や平安時代にはとても稀少であり、天皇や貴族の愛玩動物(ペット)として、首に綱をつけて大切に飼っていたようです。

平安中期、天皇の后に仕えていた清少納言が書いた日本最古のエッセイ『枕草子』にも、猫が登場するのをご存知でしょうか。

だいたい次のような話です。

ときの一条天皇が可愛がっていた「命婦(みょうぶ)のおとど」という名のメス猫がいました。この猫は貴族の位をもらい、専属の乳母もついて大切に育てられていました。

あるとき、「命婦のおとど」が縁先でのんびり寝ていたところを見た乳母が、行儀が悪い(当時、天皇の寵愛を受ける女性が人目のつくところで昼寝するなどとんでもないということのようです)といって呼びますが一向に動きません。そこで、宮中に住み着いていた犬をけしかけて驚かせたところ、一条天皇に見つかって大目玉。犬は棒で叩かれ宮中から追い出され、乳母も交替されられてしまった、というのです。

 

『枕草子』では一つのテーマをあげて、そのテーマに沿った例を列挙する「ものづくし」が有名です。

例えば、『枕草子』冒頭では四季それぞれに清少納言が考える、美的で心惹かれる風景が次のように列挙されます。

春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。

夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほかにうち光て行くもをかし。雨など降るもをかし。
秋は夕暮れ。夕日の差して山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。

冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりてわろし。

『枕草子』には猫に関しての、「ものづくし」的な記述もいろいろあります。

猫は、上のかぎり黒くて、ことはみな白き。

(猫は、背中だけ黒くて、ほかは真っ白なのが良い)

なまめかしきもの。簀子の高欄のわたりに、いとをかしげなる猫の、赤き首綱に白き札つきて、いかりの緒くひつきて、引きありくも、なまめいたる。

(優雅で美しいもの。すのこの高欄のあたりに、とても可愛い猫が、赤い綱で結ばれていて、白い札が付いていているのが、重りの緒にじゃれついて引っ張っているのは、優雅で美しい)

むつかしげなるもの。縫ひ物の裏。猫の耳のうち。

(むさくるしく見えるもの。縫い物の裏。猫の耳の中)

にげなきもの。おいたる男のねこよびたる。

(似つかわしくないもの。年老いた男が猫なで声でよぶこと)

1000年以上前も、猫と人間の親密な関係はいまと変わらないように感じられます。

 

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