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東大農学部に建つもうひとつの忠犬ハチ公像

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忠犬ハチ公」といえば東京のJR渋谷駅前の銅像が有名ですが、実は2015年にもうひとつ東大農学部のキャンパス内によりリアルな銅像が建てられました。

 

忠犬ハチ公とは、1923年(大正12年)に現在の秋田県大館市で生まれた秋田犬です。ハチ公は生まれて50日くらい後、東京帝国大学農学部教授の上野英三郎博士(農業工学・農業土木学)に贈られました。

とても犬好きだった上野博士はハチをとても可愛がり、当時は駒場にあった東大農学部へ出勤したり出張したりする際、渋谷駅まで連れて行っていたそうです。

しかし、上野教授はハチを飼い始めてから1年半ほどして大学の構内で急逝。それからハチは上野教授宅に出入りしていた植木職人の元に引き取られました。そして1935年(昭和10年)亡くなるまでほぼ毎日、朝夕に渋谷駅に通って博士の姿を探し求めていたといわれます。

ハチが一躍有名になったのはハチがまだ生きていた頃、秋田犬の保存運動をしていた研究者の斎藤弘吉氏が渋谷駅に毎日通っている老犬(ハチ)を紹介する記事を朝日新聞に投稿したのがきっかけです。多くの募金が集まり、1934(昭和9年)にハチ公の銅像が渋谷駅前にできました。

ただ、この銅像はその後、戦争のための金属供出で溶かされてしまいました。現在の渋谷のハチ公像は戦後、2代目として作られたものです。

 

そしてハチ公没後80年にあたる20153月に、新しいハチ公像が誕生しました。場所は東京都文京区にある東京大学農学部の正門を入ってすぐ左手のところです。

ハチのことは日本人ばかりか、リチャード・ギア主演の映画『HACHI 約束の犬』(2009年)などを通して世界の多くの人に知られています。しかし、ハチの飼い主が東大の教授であったことはほとんど知られていません。東大の教職員にも知る人は少なかったそうです。

そこで東大の先生方が中心となり2012年に「ハチ公と上野英三郎博士の像を東大に作る会」を結成して募金活動を展開。2015年に無事、除幕式を迎えたのです。

 

この新しい「ハチ公と上野英三郎博士像」は植田努さんという名古屋在住の彫刻家がデザインしたもので、上野博士が長期出張から渋谷駅に戻った時、改札口でひとり待つハチに驚き、互いにじゃれ合って喜んだことがあったというエピソードをモチーフにしています。

渋谷のハチ公像より大きいですし、何より生き生きとした動きがあってはるかに生前のハチの様子が捉えられているように感じます。

 

なお、「東大ハチ公像」のシルエットは社団法人「上野博士とハチ公」の登録商標であり、Tシャツなども販売されています。

https://www.en.a.u-tokyo.ac.jp/hachi_ueno_hp/hp/index.html

https://hachikou.theshop.jp/

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