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猫と文学(3)シャルル・ペロー「長ぐつをはいた猫」

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人間と猫は数千年前からの長い付き合いです。そのため、文学や絵画、音楽など猫をテーマとした様々な作品が生み出されてきました。

猫をテーマにした文学作品を取り上げるシリーズ。

今回は、『長ぐつをはいた猫』です。

1843年版の表紙

https://fr.wikisource.org/wiki/Contes_du_temps_pass%C3%A9_(1843)/Le_Chat_bott%C3%A9

 

『長ぐつをはいた猫』はもともとヨーロッパの民話でした。

それがいくつかの本で取り上げられ、広く知られるようになりました。

特に有名なのが、1697年に出版されたフランスのシャルル・ペロー著『寓意のある昔話、またはコント集〜がちょうおばさんの話』に収められた物語です。

 

日本語では『猫吉親方 またの名 長ぐつをはいた猫』(楠山正雄訳)がネット上(青空文庫)で読めます。

https://www.aozora.gr.jp/cards/001134/files/43118_21538.html

 

あらすじは次のようなものです。

 

ある粉挽き職人が亡くなり、粉挽き小屋、ロバ、そして猫が遺産として残されました。息子が3人おり、粉挽き小屋は長男、ロバは次男が受け継ぐことになりました。

猫しかもらえなかった三男が嘆いていると、猫がこう言いました。

 

「だんな、そんなごしんぱいはなさらなくてもようございますよ。そのかわり、わたしにひとつ袋をこしらえてください。それから、ぬかるみの中でも、ばらやぶの中でも、かけぬけられるように、長ぐつを一そくこしらえてください。そうすれば、わたしが、きっとだんなを、しあわせにしてあげますよ。ねえ、そうなれば、だんなはきっと、わたしを遺産に分けてもらったのを、お喜びなさるにちがいありません。」(青空文庫)

 

袋と長靴をもらった猫は、いろいろ機転を利かせ、最後には主人である三男を王様の姫君の婿にすることに成功するのです。

 

この物語は、親譲りの財産にぬくぬくと甘んじているより、若い者は自分の機転(アイデア)と腕(行動力)をフルに活かして道を切り拓いていくべきだ、という教訓を伝えているとされます。

猫がアイデアや行動力の譬えになっているということでしょう。

 

 

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