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猫はどのように世界に広がっていったのか?

現在、ペットとして人間の大切なパートナーとなっている猫(ネコ)は、イエネコとも呼ばれるネコ科の動物の一種です。

イエネコは、いまも中近東やアフリカに生息するリビアヤマネコから分かれ、イヌと同じように人に飼われる家畜として進化してきました。

 

リビアヤマネコがイエネコとなった大きなきっかけは、人間が農耕を始めたことです。

本格的な農耕が世界で最も早く始まったのは1万年ほど前、古代オリエントの「肥沃な三日月地帯」だったとされます。

 

※「肥沃な三日月地帯」のエリア(ウィキペディア)

 

農耕によって小麦などの穀物を収穫すると、それを倉庫にしまっておきます。それを狙ってたくさんのネズミが集まり、繁殖するようになりました。

さらに、そのネズミなどを主食とするリビアヤマネコが、人間の集落に近づいてきたと考えられています。

 

野生のリビアヤマネコはもともと人間にはなつきませんが、ネズミを捕ったりしているうち人間と接触する機会が増え、中には子どものとき親にはぐれ、人間に育てられたものもいたでしょう。

そうやって徐々に人間に慣れ、倉庫にしまった穀物を守る役割を与えられ、イエネコとなったのです。

 

人間に飼われていたと思われるイエネコの最古の例は、エーゲ海に浮かぶキプロス島の遺跡から人骨とともに発見された骨で、約9500万年前のものとされます。

 

紀元前5000年頃には古代エジプトで、ネコがライオンの代わりに神格化されて崇拝されていました。多くのネコが飼われており、ミイラになったネコもたくさんいました。

 

紀元前500年頃になると、ネコはフェニキアの商人に連れられてインドにたどり着いたとされます。紀元前300年頃のインドの叙事詩には猫に関する記述があるそうです。

 

中国と東南アジアへいつ頃、ネコがやってきたのかについては、記録によって紀元前2000年から紀元400年と大きく幅があります。

 

日本には、紀元700年代の奈良時代、仏教の伝来とともに経典などの大事な書物をネズミから守る益獣として輸入されたと言われてきました。

文献上は平安時代の『日本霊異記』で、705年に豊前国(福岡県)の役人が亡くった後、ネコに生まれ変わって息子に飼われたとあるのが最初です。あるいは、889年に宇多天皇が黒猫を飼っていたという記録があります。当時、ネコは貴重な愛玩動物で、紐につないで飼われていたようです。

なお、最近の研究では、長崎県壱岐島で発見された2100年前の弥生時代の遺跡からネコの骨が見つかっており、日本へやってきたのはもっと早かった可能性もあります。

 

ネコがヨーロッパへ広まったのは、キリスト教が生まれ、ローマ帝国が拡大するのに伴ってでした。紀元100年頃にはロシア南部とヨーロッパ北部に到達したとされます。

 

北アメリカにネコが渡ったのはさらに遅く、1600年代前半、ケベック(カナダ)にやってきたイエズス会のフランス人修道士がネコを連れていたとか、イギリスからプリマス(アメリカ)に到着したメイフラワー号にネコが乗っていたというのが始めのようです。ただ、当初は愛玩用だったようで、北アメリカでネコが広く繁殖するのは、1700年代にネズミ退治のためにペンシルベニアに持ち込まれてからだといわれます。

 

ネコが世界中に広がるには、このように長い年月がかかっているようです。

 

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